所得税徴収高計算書を電子申請したいです!やり方を教えてください!
こんな方に向けて記事を書きました。
マイクロ法人は役員報酬の所得税が0になるように運用することが前提のため源泉徴収する所得税がありません。
(通常の法人は、給与から源泉徴収した所得税を、毎月ごとに税務署に支払わなければなりません)
よって税務署への支払いはありませんが、所得税徴収高計算書というものは毎月提出する必要があります。
とはいえ毎月の提出が面倒くさいので、特例の制度を利用することで半年に1回だけ提出すればよくなります。
本記事では、所得税徴収高計算書を電子申請する方法を解説していきます。
- 所得税徴収高計算書とは?
- 電子申請の手順
所得税徴収高計算書とは?
所得税徴収高計算書とは
法人が税務署へ提出する書類の1つで、給与から源泉徴収した所得税を報告するものです。
通常は毎月分を計算して計算書を提出し、さらに源泉徴収した所得税を納付します。
しかし、マイクロ法人では所得税の源泉徴収が0円のため納税は不要で計算書の提出だけをすればよいわけです。
納期の特例がある
毎月行うのは面倒なので、源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請を提出することで半年に1回だけ提出すればよくなります。(特例の対象となるのは給与の支給人員が常時10人未満であることなので、マイクロ法人であれば基本的に対象です)
- 1月20日までに提出(7月〜12月分)
- 7月10日までに提出(1月〜6月分)
つまり、上記のように年に2回だけ提出すれば良くなります。
特例を適応するには、税務署へ特例の申請書を提出すればOKです。
eTax(web)版では手続きが見つからなかったので、紙で提出しましょう。
では、次から実際に電子申請で「所得税徴収高計算書」を提出する方法を解説していきます。
所得税徴収高計算書をeTaxで提出する方法
所得税徴収高計算書はeTaxで電子申請していきます。方法は以下のとおりです。
- eTaxにログイン
- 手続きの検索
- フォームに入力
- 送信
手順1:eTaxにログイン
まずはeTaxのページにアクセスして、ログインします。
ログインは「法人」のアカウントです。法人の利用者識別番号とパスワードを利用します。
準備2:手続きの検索
メニューから新規作成の「操作に進む」を選びます。
「給与所得・退職所得等の所得税徴収高計算書(納期特例分)」を選択。
手順3:フォームへの入力
①提出先の税務署を選択
②申告内容の入力
納期等の区分は以下の通り。
7月10日までの提出 | 1月〜6月分 |
1月20日までの提出 | 7月〜12月 |
支払いに対応する区分にチェックを入れます。
私の場合は毎月の給与のみなので「俸給・給料等」だけにチェックを入れます。
③支給額等の入力
私の場合は、毎月25日に、45,000円の給与を支払っているので入力内容は以下のようになります。
- 人員:1人に6回支払っているので「6人」となります。
- 支給額:対象期間の支給額を入力(45,000円×6ヶ月=270,000円)
- 税額:源泉徴収していないので0円
④内容の確認
入力内容が間違いないか確認します。
手順4:送信
「送信」して完了です。
送信が完了すると以下の画面になります。
送った帳票のPDFをダウンロードできるので控えておきましょう。
以上で、電子申請手続きは完了です!
まとめ
今回は所得税徴収高計算書の電子申請を解説しました。
年に2回だけの事務なので忘れないようにしましょう!
マイクロ法人の年間スケジュールはこちらの記事で確認!