暗号資産の投資をはじめようと思っていますが、失敗するのが怖いです。先に知っておくと良いことはありますか?
これから暗号資産への投資をはじめようと思っている方に向けて、「はじめる前に知っておくべきこと」をまとめました。
本記事を読めば、
- 意外と暗号資産をはじめるハードルは低い
- 知っておくべき税金の話
- 投資資金を減らさない工夫
このような内容が理解できます。
知識を持って投資をはじめることで不安を減らすことができますよ!
「投資」のきほん
まず先に暗号資産投資を含む「投資」全般についての基本を確認しておきましょう。
すでに株式や投資信託などをやっていて「基本は十分承知している!」という方は読み飛ばしてくださいね。
3つのポイント
まずはこれから投資をはじめていこうと考えている方のために、「投資の基本」を3つのポイントを解説します。
以下で紹介する考え方を理解しておくと、失敗の不安を減らすことができます。
- 余剰資金で行う
- リターンとリスクはトレードオフ
- 分散投資
①余剰資金で行う
投資するための資金は「仮に無くなってしまっても大丈夫なお金(=余剰資金)」ではじめましょう。
投資は資産が目減りする可能性があるので、そのお金が無くなったら生活に支障が出るような資金には手を付けてはいけません。当面使う予定のない資金で行うほうが望ましいです。
余剰資金とはこのようなイメージです。
余剰資金 = 貯金額 − (生活防衛費・使う予定のあるお金 )
生活防衛費とは、収入が無くなっても当面の間生活ができるように確保しておくお金です。生活費3ヶ月〜1年分あたりが目安と言われますが、自分のライフスタイルやお金に対する価値観によって柔軟に変えていけば良いと思います。
使う予定のあるお金とは、例えば子どもの教育費として貯金していたり、車や家を買うために貯金しているなど使途と時期がある程度明確になっているものです。
余剰資金で少額からがおすすめです!
②リターンとリスクは常にトレードオフ
投資にはリターンとリスクという概念があります。
これを説明するのに、まず先に下の図を見てもらうとわかりやすいです。
ここで注意してほしいのは「リスクが高い=損失しやすい 」ではないということ!
- リターンとは、得られる利益のこと
- リスクとは、価格のブレの大きさのこと
リスクは損失しやすいという意味ではないの?
誤解されがちなんだけど、資産運用で言う「リスク」とはブレ幅の大きさを言うんだよ。
リスクはブレの大きさ
「リスクが大きい」というのはブレ幅が大きいから、大きなリターンも狙えるし、逆に大きくマイナスになることもあるということなんだね。
そう!だからローリスク・ハイリターンなんていうものは存在しないと思っていたほうがよいよ。
投資先がどんな特性のものかをよく理解することが資産運用への一歩です。
③分散投資
投資の世界では、「卵を一つのかごに盛るな」ということわざがあります。
この意味としては、
特定の商品だけに投資をするのではなく、複数の商品に(分散)投資をして、大きな損失を避けようとする考え方
のことです。
なるべく大きな損失は避けたいですよね
実はこの「分散」という考え方にも「何」を分散させるのかという視点があります。
図のとおり「投資銘柄」・「地域」・「時間」という点で分散させることができます!
分散の一例としては、「全世界株式の投資信託を毎月つみたてる」を考えてみましょう。
以下のように分散するようになります。
- 全世界の → (地域)の分散
- 投資信託 → (資産種類)の分散
- 毎月つみたて → (時間)の分散
※投資信託とは(商品によりますが)いろいろな銘柄の詰め合わせです。
真逆の例は、「Appleの株式に資金全額を一気につっこむ」です。あらゆる点で全く分散していないことが理解できると思います。
(Appleは世界中で製品を販売しているので、マーケット的には地域が分散されているという考えもありますが、ここではそこまで触れません)
リスクとリターンのトレードオフでも言ったけど、分散させるとリスクは減るけどリターンも減ることに注意!
暗号資産で知っておく基本
前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。
ここでは暗号資産への投資でおさえておく基本的なことをお伝えします。
「わからないことがわからない状態」から「知っているけどよくわからない状態」になることでも不安感は減ります。
一度読んだだけでよくわからなかった場合でも、暗号資産を少額からはじめてからまた本記事を読み直してもらえるとより理解が深まると思います。
各項目の趣旨としては、このようになっています。
- 意外と投資をはじめるハードルは低い
- 切っても切れない税金の話
- 投資資金を減らさない工夫
①意外と投資をはじめるハードルは低い
ビットコインの価格は1枚=500万円ほど(2022年4月現在)です。
たった1枚で500万円ですので、投資はじめるには大金が必要になるの?と感じるかもしれません。
ですが大丈夫です、安心してください。
小さな単位で買える
暗号資産を購入する枚数は、1枚より少ない小数点で買うことができます。
例えば、0.001枚で注文ができ5000円ほどで購入することができます。(上記のレートの場合)
少額からはじめるのはどんな投資でも一緒だね!
利用する取引所ごとに最低の購入金額が設定されており、例えばコインチェックでは500円から購入ができます。
さきほど紹介した分散投資をするには、少額投資ができるのは都合が良いですよね。
なぜならば、時間を分散できるからです。
②切っても切れない税金の話
「税金」よ聞くと少し嫌悪感を抱く方もいるかもしれませんが、これは投資をするうえで避けては通れない道なので怖がらずに読んでみてください。
まず基本的なこととして、
暗号資産と一般的な金融商品では税金の取り扱いが違います。
一般的な金融商品とは、みなさんがごく普通に想像する投資商品のことです。
例えば、株式や投資信託、債権などのことですね!
一般的な金融商品の場合
株式や投資信託などで売買により利益が確定した場合は、原則20%(所得税15%+住民税5%)ほどの税金がかかるようになっています。
(これは申告分離課税という課税方式です。ここでは復興特別所得税0.315%を無視しています)
例えば、
100万円で株を購入、売却時は150万円になっていた場合、利益は50万円です。
この場合の税金は 10万円(=50万 × 20%)となります。
一般的な金融商品を取り扱う証券口座では特定口座というものがあり「利益が出ると自動的に税金を計算・徴収してくれる」ので、税金の申告などは不要で済むようになっています。
特定口座で利益が出ても税金申告のことを考えなくて良いんです!
暗号資産の場合
一方、暗号資産は特定口座という概念が存在しません。
扱いとしては、給与など年間収入に暗号資産の利益を合算する形(総合課税)になり、確定申告をする必要が出てきます。(2022年4月現在の税制では総合課税としてしか扱えません)
確定申告…聞いただけで怖いです
とはいえ、私が暗号資産初心者におすすめしている運用方法「ガチホ」(売らずに保有しているだけ)スタイルでは、その心配はありません。
暗号資産を売った時にはじめて利益が確定するので、売らないで保有している間は税金はかかりません。
ということは、それまで確定申告も不要ということになります。
つまり、確定申告がよくわからず不安だという人はとりあえず、
- 買ったら売らずに保有
- 他の通貨に交換もしない
というルールを守れば当面、確定申告の心配は避けられます。
とはいえ、いつかは売るタイミングが来ることも考えて、確定申告をしなければいけないことは覚えておきましょう。
いつかは会社を退職し、自分で確定申告をしなければいけない時期が来るからね…
③投資資金を減らさない工夫
暗号資産を購入する際には何らかの形で手数料がかかってきます。
用意した資金満額が投資に回せるわけではないですが、なるべく手数料をおさえるためのポイントをご紹介します。
取引所で買うこと
暗号資産を購入する場所は、販売所と取引所という2つがあります。
基本的には取引所を使うようにしましょう。
理由としては、販売所は企業の手数料が上乗せされるため、取引所のほうが安く買えます。
どこの暗号資産取引所を使うにしてもなるべく取引所を利用するようにしましょう。
具体的にどれくらい手数料が違うのかは、こちらの記事で詳しく解説しています。
暗号資産へ投資をしてみよう
暗号資産への投資をはじめるまえに知っておくことを解説しました。
とはいえ正直なところ「投資の基本」をおさえつつ、まずは「やってみる」ことが一番の理解につながります。
そしていきなり大金をつぎ込むのではなく、少額からはじめていくのが良いですね!
とはいえ少し学びたい
投資をはじめる前に「知識をつけたい」と考える方もいると思います。
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