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【マイクロ法人の運営】算定基礎届を電子申請する方法

なやむとり

算定基礎届けを電子申請したいです!やり方を教えてください!

こんな方に向けて記事を書きました。

マイクロ法人の事務の中で忘れがちなのが、年金事務所へ提出する「基礎算定届」です!

提出するのが年に1回なので、忘れてしまうのも仕方がありません。

紙で書類を作成して郵送すればいいのですが、せっかくなら電子申請を利用してスマートに済ませたいですよね?

そこで本記事では、私が実際に電子申請で済ませた方法を解説します。

書き方や注意点なども併せて記載するので、記事のとおり進めていけば申請が完了しますよ。

本記事の内容
  • 算定基礎届けとは?
  • 電子申請の手順
目次

算定基礎届とは?

算定基礎届とは

年金事務所へ提出する書類の1つで、1年間の社会保険料と厚生年金保険料の額を決定するためのものです。

社会保険料の算出方法

4月〜6月までの給与等から、社会保険料や厚生年金保険料の額が決まる!

毎年7月10日までに提出する必要があります。

マイクロ法人の場合は、自分ひとりだけの分を記載して提出することになります。

記載する内容も一人分だけなので紙で提出しても良いのですが、「私はなるべく電子申請」の考えなので、電子申請の方法を解説していきます。

電子申請の概要

算定基礎届けを電子申請する方法は以下のとおりです。

なやむとり

いーがぶ?じーびず?なんですかそれ?

ろびん

聞き慣れない言葉で出てきましたが、順番に解説していくので安心してください!

e-Govはサイトの名前、GビズIDはアカウントと覚えればOK。

算定基礎届けを電子申請をするには、e-Govというシステムを利用していきますが、システムのログインにはGビズID(gBizID)というアカウントを利用します。

e-GovとBビズIDの違い

e-Gov国への電子申請・届出などの受付窓口をとして運営されているポータルサイト
GビズID法人・個人事業主向けの共通認証システム。GビズIDで複数の行政サービスにログインできる。

GビズIDを使うと電子証明が不要

通常のe-Govのアカウントでは、法人の電子証明というものを取得しないと電子申請ができません。

電子証明にはいくつか種類があり(民間〜公)、有料でしかも期限が切れるとまた取得しなければならず、マイクロ法人には使い勝手が非常に悪いです。

オンラインの手続きで本人確認をするために必要なのが電子証明です。

マイナンバーカードにも個人の電子証明が入っているんですよね。

例えば、確定申告を提出する時にも個人の電子証明が使われています。

ろびん

法人の電子証明を取得しようと調べてみたことがあるのですが、よくわからなくて途中で挫折しました…

そこで使うのがGビスIDです。

GビスIDでe-Govにログインすれば電子証明が不要になるため、今回はGビスIDを利用していきます。

事前準備

準備は2つありますので、順番に解説します。

準備1:GビスIDの取得

GビズIDでアカウントを作成します。

gBizIDのwebサイトへアクセス、下記のとおり進めてください。

  1. 「gBizIDプライムを作成」ボタンを押す
  2. フォームを入力していく
  3. 出力されたPDFを印刷、押印
  4. 必要書類を郵送

gBizIDのwebサイトにはわかりやすく手順も記載されているので、迷うことはないと思います。

>>GビズIDクイックマニュアルgBizIDプライム編

一週間ほどでアカウントが取得できます。

ろびん

印鑑証明書代や郵送代がかかりますが、最初だけですので電子証明を取得するよりは安価で済みます。

準備2:e-Govアプリのインストール

e-Govアプリ(Windows、Macどちらにも対応)をインストールします。

以下のリンクから公式の解説ページを開いて、アプリをインストールしましょう。

>>2.アプリのインストール(e-Gov電子申請)

GビズIDでログインするので、「2-3.2要素認証・追加認証の設定」は不要です。

電子申請の流れ

準備ができたら、電子申請をしていきましょう。

算定基礎届の申請期間は、毎年7月10日までとなっています。

手順1:GビズIDでログインする

e-Govトップページを開いて、ログインボタンを押します。

e-Govアプリが起動したら、画面を下へスクロールさせて「GビスIDでログイン」を押します。

(e-Govアカウントではログインしません!)

GビズIDのメールアドレスとパスワードを入力すると、SMSで6桁のパスコードが送られてくるので、入力してログインします。

手順2:手続の検索

トップメニューの「手続検索」を押し、手続き名称から探すに「算定基礎」と入れて検索します。

健康保険・厚生年金保険被保険者報酬月額算定基礎届け(単記用)を選びます。

手順3:フォームに入力

画面に直接、入力をしていきます。

入力内容は以下のとおり。(赤字は間違えやすいので注意

日付作成日を入力
①事業所整理記号左:都道府県コード(半角数字2桁)
中:社会保険料納付書の事業所整理記号の数字部分(半角数字2桁)
右:社会保険料納付書の事業所整理記号のカナ部分(全角カナ2文字)

②事業所情報
④被保険者整理番号一人だけなので1のはず。
⑤被保険者氏名姓名の間にスペースを入れる。フリガナでも同様。
⑥生年月日
⑦適用年月今回の申請で適用する年月(今年の9月)。
⑧従前の標準報酬月額標準報酬月額の決定通知を参照。
⑨従前改定月途中で改定していなければ、前年の9月。
⑬基礎日数以下(年金事務所のガイド抜粋)を参考に入力します。
⑭報酬月額(通貨)役員報酬額を入力。
⑯合計役員報酬額を入力。
⑰総額3ヶ月の合計を入力。
⑱平均額3ヶ月の平均=役員報酬額を入力。
⑲修正平均額役員報酬額を入力。
都道府県コード
 都道府県コード 
01 北海道
02 青森県
03 岩手県
04 宮城県
05 秋田県
06 山形県
07 福島県
08 茨城県
09 栃木県
 10 群馬県
 11 埼玉県
 12 千葉県
 21 東京都
 31 神奈川県
 32 新潟県
 33 富山県
 34 石川県
 35 福井県
 36 山梨県
 37 長野県
 38 岐阜県
 39 静岡県
 41 大阪府
 42 兵庫県
 51 愛知県
 52 三重県
 53 滋賀県
 54 京都府
 55 奈良県
 56 和歌山県
 57 鳥取県
 58 島根県
 59 岡山県
 60 広島県
 61 山口県
 71 徳島県
 72 香川県
 73 愛媛県
 74 高知県
 75 福岡県
 76 佐賀県
 77 長崎県
 78 熊本県
 79 大分県
 80 宮崎県
 81 鹿児島県
 82 沖縄県

手順4:送信・完了

提出先を選択したら、「内容を確認」を押して、入力内容が合っているか確認します。

最後に「提出」を押せばOKです。

「申請内容を出力(PDF)」でPDFで保存できます。

トップ画面で申請したものが「審査中」になっていればOKです。

電子申請のメリットと注意点

電子申告のメリット

  • 郵送代などの費用がかからない
  • ポストに投函しなくてよい

一度電子申請でやってしまえば、次回からは同じようにやれば良いのでめちゃめちゃ楽ですね。

電子申告の注意点

事前にGビズIDを取得しておかないといけません。

とはいえ、最初だけの手間なので、今後はすぐに手続きできるようになります。

まとめ

今回は算定基礎届の電子申請を解説しました。

私は年に一度しかやらないので、たぶんやり方を忘れてしまいます笑

本記事を見返しながら、来年もやると思います。

それでは。

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