マイクロ法人をつくりたいです!会社設立なんてやったことありませんが、一人でできますか?できれば費用のかからない方法がいいです。
こんなお悩みにお答えします。
まず結論からお伝えするとマイクロ法人は無料サービスを利用することで、じぶんひとりだけで設立可能です。
実際に私も完全にひとりだけで法人を設立しました。
どうやら法人設立できたっぽいです。
— ろびん@仮想通貨ブログ×元公務員フリーランス (@investrobinfire) May 16, 2022
これで私も社長?になりました😊#マイクロ法人
本記事では、私が使ったfreee会社設立の利用の流れや注意点などをまとめています。
これから自分ひとりだけでマイクロ法人を設立しようと考えている方はぜひ一読してみてください。
自分ひとりで会社がつくれる!
\ 無料で使える法人設立サービス /
マイクロ法人とは?
そもそもマイクロ法人とは(一般的な認識として)、事業拡大より節税を目的としたひとり社長だけの法人です。
メリットがあるのは個人事業主です。(会社員が使えるスキームではありません)
具体的には事業を「個人事業主としての事業」と「マイクロ法人の事業」と住み分けることで、税金や社会保険料を抑えることができます。
詳しくはリベ代の両学長の動画で解説されていますので、ご覧になってください。
freee会社設立を選んだ理由
会社設立サービスは世の中にいくつか存在しています。
この中で私はfreee会社設立を選びました。
電子申請に対応している
一番の理由は電子申請に対応していたからです。
というのも、私が住んでいる地域では、登記の書類を提出するのに車で1半時間ほどの場所にある法務局へ提出しにいかなければなりませんでした。
なるべく移動時間を減らしたい性格であることや、e-Taxを経験していたのでオンラインで電子申請をしたいと考えていました。
freee会社設立はサービスの内部に電子申請が組み込まれていたので、こちらを選びました。
どのサービスでも大きな違いはないので、好みで選べばOKです
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会社設立の流れ
では実際に会社設立するまでの流れがこちらです。
- 法人の内容を考える
- 事前の準備物
- 「freee会社設立」へ入力
- 電子定款の作成
- 登記申請
- 関連機関へ書類の提出
③〜⑤を「freee会社設立」を利用して行いました。
法人設立までにかかった時間ですが、ざっくり
- 準備 :1週間
- 登記手続き:1週間
- 登記後の手続き:数日
合計2週間ほどです。
早ければ、思い立ってから2週間ほどで法人ができてしまうと思います!
会社設立するまでの準備
考えておくこと
法人設立にあたって事前に考えておくことは以下のとおりです。
- 法人形態・法人名
- 出資金
- 事業内容
- 決算期
法人形態・法人名
節税目的のマイクロ法人であれば、費用がおさえられる合同会社を選びましょう。
株式会社にしない理由…
- 設立費用が多くかかる
- 融資を受けるわけではない
- 法人の事業を大きくするわけでもない
こういった理由のため、合同会社でOKです。
資本金額
法律上、1円以上であればどんな金額でも法人は作れます。
銀行で法人口座を開設するのにあたっては、最低50万円や100万円くらいは必要という情報があります。銀行の審査が厳しくなってきているようなので、用意できるなら多めの方が良さそうです。
私の場合は100万円を用意しました。
上記の理由もありますし、一年間分の会社の支出はまかなえそうな金額としました。法人口座も無事に開設できましたよ。
公務員の退職金を使いました!
事業内容
事業内容は複数選ぶことができますが、とっても大事な注意点があります。
それは個人事業主で行うものとは別でなければいけません!
理由としては、同じ事業であるのに所得を分散させ課税逃れをしているのではないかと判断される可能性があるからです。
後から変更も可能ですが、登記費用が再度かかるのでいずれ実施予定の事業は最初に入れておくことをおすすめします。
私は主な事業と今後やろうと思っている事業の2つにしました。
やる予定のない事業を書くのはやめましょうね。
参考:事業目的はどう書くべき? 業種別の書き方・ポイントをまとめました(freee)
決算期
最初の期がなるべく長くなるように、会社設立から11ヶ月後の月末とすることが多いようです。
事業の繁忙期や、法人の決算と自分の確定申告が重ならないようにしたいところです。
税理士さんに申告をお願いするにしてもこのあたりのスケジュール感は考えておきましょう!
私は会社設立が5月だったので、決算期は「5月〜翌年の4月末」としました。
準備するもの
- 法人印鑑の作成
- 個人の印鑑証明書
- マイナンバーカードの作成+ICカードリーダ
- ペイジーを利用できる金融機関口座
- 資本金
法人印鑑の作成
法人設立にあたっては、法人の印鑑が必要になります。
最低限必要なものは「代表者印」と「角印」の二つですが、銀行用の「銀行印」もあったほうがセキュリティ面から安心できます。
会社設立3点セットにしておけば間違いないです。
法人の印鑑はfreeeで注文ができますが、もっと安く済ませたかったので楽天市場で注文しました。
私が使ったのはこちらです。こちらのショップは+300円で陰影イメージを事前に確認できるのが良かったです!
法人用の印鑑ができました!
— ろびん@暗号資産ブログ×元公務員フリーランス (@investrobinfire) May 4, 2022
それっぽい雰囲気が出てきました。#マイクロ法人 pic.twitter.com/S4kqPoEYzY
個人の印鑑登録証明書
手続きの中で1枚必要な書類です。
印鑑登録証明書とは、市役所に登録している印鑑を証明してもらう書類です。
市役所かコンビニ(マイナンバーカード必要)で取得できます。
市役所で印鑑登録をしていないと発行できません。
マイナンバーカード
電子申請を行ううえでは必須です。電子申請をしない場合は必要ありませんがあると便利です。
主な用途としては、
- 印鑑登録証明書をコンビニで発行
- 法人登記をオンラインで申請(後日、書類郵送)
となります。
法人登記のオンライン申請
私の場合は、法人登記を取り扱う法務局が近場になく、車で1時間くらいの場所にあるのでオンライン申請にしました。書類はあとから郵送すればOKなので、遠くまで足を運ばなくてもよくなります。
この場合は、対応したスマホやカードリーダが必要です。マイナンバーカードでe-Tax(電子の確定申告)をしたことがある人なら問題ありません。
ペイジーを利用できる金融機関口座
会社の登記をするのに免許税6万円を国へ支払う必要があります。
支払いをオンラインで手続きしたかったので、ペイジー支払いが可能な金融機関の口座を持っておくと便利です。
資本金
必要な額を、自分の個人口座に入れておけばOKです。
会社の運営資金になるものですが、会社設立までにかかった費用は経費にできるので資本金から支出すればOKです。
会社設立の中でかかる以下のような費用です。
- 登記免許税:60,000円
- 電子定款代:5,000円
- 法人印鑑作成費用 など
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実際の手順
まずはfreee会社設立を開きます。
「無料ではじめる」を押してから、アカウント作成をしていきます。
アカウントができたら、あらためてログインをします。
するとメールが送信されてくるので、リンクをクリックするとアカウント登録が完了です。
STEP1:入力
画面にそって以下の内容を入力していきます。
- 法人形態・法人名
- 法人住所
- 電話番号
- メンバーの氏名・住所・生年月日・役職・出資金額
- 資本金額
- 事業内容
- 決算期
- 法人の印鑑
事業内容について
freeeではリストから選択する形で、予め決めていた事業内容を入力します。
実施予定の事業が複数ある場合は、複数入力します。
役職
合同会社になるので役職は「代表社員」になります。
代表取締役と名乗りたいですが、残念ながらできません…笑
STEP2:設立
STEP1で会社の情報が入力できました。STEP2では、設立の手続きに入っていきます。
具体的な手順は次のとおりです。
- 定款の作成方法の選択
- 定款内容の確認
- 電子定款作成の依頼
- 電子定款の作成完了
- 書類の提出方法の選択
- (同上)
- 電子申請に必要なソフトをインストール
(freee会社設立の手順番号と同じ通し番号です)
①:定款の作成方法の選択
定款とは会社の憲法のようなものです。
先程入力した情報から自動的に定款の内容が作成されます。(後ほど内容確認します)
費用を抑えるために電子定款を選びましょう。
定款作成の費用
- 電子定款:5,000円 ←マイクロ法人はこれでOK
- 紙定款:40,000円
私はマイクロ法人の経理は「freee会計(法人クラウド会計)」を利用するつもりでしたので、このタイミングで年間契約をして電子定款代5,000円→無料となりました。
ちなみに契約したのは法人用のミニマムプラン(23,760円(税抜)/年)です。
②定款内容の確認
定款は自動的に作成されます。
PDF形式とWord形式でダウンロードできるので、どちらかを開いて内容確認をしましょう。
入力ミスがあれば、STEP1まで戻って入力内容を修正します。
③電子定款作成の依頼
このフェーズから振込が発生します
行政書士の方へ、先ほど作成した定款に電子署名をしてもらう依頼を行います。
電子定款はそのままアップロードされるので、あとは自分の印鑑登録証明書の写真をアップロードします。
送信完了したあとは、メールが届きますので以下の2つに対応します。
- 料金表よりプランを選び、銀行振込する(またはfreee会計(法人クラウド会計)の年間プラン契約をする)
- 「申し込みフォーム」に回答する
私は、年間特典プランを利用して電子定款作成費用は無料でしたので、銀行振込は無く、フォームの回答だけをしました。
支払いが必要なプランを選んだ場合は、表示された口座へ振込をします。
また、「申し込みフォーム」から質問に回答します。
「料金の支払い+フォームの回答」を行ったら、行政書士の方からの連絡を待ちましょう。
④電子定款の作成完了
私の場合は10分ほどで、行政書士の方から「料金の支払い・フォームの回答」を確認した旨のメールが届きました。
さらに10分ほどで「電子署名がされた定款ができた」というメールが届きました。
PDFファイルは、freee会社設立のページでもダウンロードできるようになっています。
料金表では5営業日と表記があったので、めちゃくちゃ早い対応でしたよ!
⑤・⑥書類の提出方法の選択
書類の提出方法の選択をします。
今回は「オンラインで申請して、後から郵送する」を選びます。
マイナンバーカードの読み取り方法は、「PCでカードリーダをつないで読み取る」にします。
こういったリーダを用意しておきましょう
⑦電子申請に必要なソフトをインストール
指示に従い、
- クライアントソフト
- freeeマイナポータル連携アプリ
- Google Chrome拡張機能
の3つをインストールします。
⑧出資金の入金
出資金を個人の銀行口座に入金します。
残高があっても一度出金してから、入金し直すことが必要です。自分名義の別口座から振込みでも、現金の預け入れでもOKです。
入金のタイミングに注意
- 定款に記載された作成日以降
- 登記書類を提出する日の前2週間以内
⑨入金を証明する書類の作成
入金が確認できる明細、口座名義、銀行名、支店名、口座番号がわかるように通帳の写しをとります。
私は通帳レス(デジタル通帳)の口座を使っているので、ネットバンクの明細を利用しました。
⑩マイナンバーカードの情報を確認・入力
マイナンバーカードの情報をフォームに入力します。
このマイナンバーカードに記載されている情報と一致するように入力します。
⑪登記の電子申請を行う
「電子申請を開始」を押すと、freeeマイナポータル連携アプリが起動します。
画面に沿って進めていけば登記の電子申請が完了します。
⑫申請ステータスの確認
電子申請が完了したあとは、申請状況を確認しましょう。
「受付結果を更新」ボタンを押してマイナンバーカードで承認すると、現在の状況を確認できます。
登記免許税を支払う
申請状況のステータスが「納付情報のお知らせがあります」となったら、お知らせの内容を確認します。
枠で囲った部分の情報を使って、ペイジーで支払いをしましょう。
⑬書類の印刷
登記に必要な書類を印刷しましょう。
⑭登記書類を郵送
⑬で印刷した書類に加え、全部で以下のものを郵送します。
書類名 | 補足 |
---|---|
添付情報の内訳表 | 申請状況の「申請先識別受付番号 第◯号」◯を記入 |
就任承諾書 | 個人実印を押印 |
代表社員、本店所在地及び資本金決定書 | 個人実印を押印 |
払込みがあったことを証する書面 | 会社実印を押印 + ⑨の書類を綴じ込み 参考:払込を証する書面を作成する |
印鑑(改印)届書 | 会社実印を押印 |
印鑑証明書 (代表社員分) | 電子定款作成で使ったものでOK |
これで法人設立の手続きは完了です。
一週間ほどで登記が完了します!
STEP3:始動
登記が完了したあとは、税金や社会保険関係で各機関へ書類を提出します。
- 年金事務所 : 社会保険・厚生年金の加入手続き
- 税務署:国税金の関係手続き
- 都道府県税事務所:都道府県税の関係手続き
- 市町村役場:市町村税の関係手続き
必要な書類はfreee会社設立上でPDFファイルを作成してくれるので、これをプリントすればOKです。
市や県の様式については、それぞれのwebサイトからダウンロード、プリントして記入をして提出しました。
よくある質問
- 会社設立の予定日のどれくらい前から動けば良いのか?
-
定款作成に5営業日かかることを見越して一週間以上前には、定款作成依頼までしておくと良さそうです。
- 会社設立は最低いくらでできますか?
-
最安値でいくと、
- 登記免許税60,000円
- 電子定款代5,000円
- 法人印鑑代5,000円ほど
でざっくり7万円くらいですね。
あとは切手代や証明書の発行手数料で数百円がかかってくるイメージです。
- freee会社設立の利用料はいくらですか?
-
サービス自体の利用は無料です。
自分ひとりで会社がつくれる!
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