ジェネラティブNFTを作ってみたいです!イラストも書けないし、プログラミングもできないんですが…ひとりでもできる方法はないですか?
こんなお悩みを解決する記事を書きました。
ジェネラティブNFTとは、複数のパーツを組み合わせて多様で大量の種類のイラストを生成したNFTコレクションのことです。
有名なのは、CryptoPunksや国産だとCrypto Ninja Partnersですね。
実際に私も「smilingGirl」というひとりだけで行うジェネラティブNFTを企画〜リリースまでやっていますので、この経験を元にしながら解説する記事を書きました。
本記事ではノンクリエイター・ノンエンジニアが無料で使える便利ツールを使って、ひとりだけでジェネラティブNFTを作って公開をするまでを解説します。
- ジェネラティブNFTの作り方
- Autominterの使ったミントサイトの発行手順
記事を書いた人
ろびん
- 元地方公務員(10年)のフリーランス
- 資産運用×ブログ運営
- 投資歴5年以上
- 資産運用額3,000万円↑
ろびん
- 元地方公務員(10年)のフリーランス
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ジェネラティブNFTを公開するまでの流れ
本記事で紹介するのは以下のツールを使ったジェネラティブNFTを作成する方法です。
ツール | 機能 | 役割 |
---|---|---|
Stable Diffusion | AIで自動的にハイクオリティなイラストを作成してくれるツール | クリエイター |
Autominter | 画像パーツからジェネラティブNFTとミントサイトを生成してくれるツール | エンジニア |
私のコレクション「smilingGirl」をどのように制作したのかを解説したいと思います。
こちらが完成したNFTのサンプルです。
キャラクターはStable Diffusionを利用し生成したものを利用します。
全体の流れ
全体の流れは以下のとおりとなっています。
- 素材作成(Stable Diffusion)
- ジェネラティブNFT生成(Autominter)
- ミントサイト生成(Autominter)
まずはAIアートで素材を作成し、ジェネレーターツールを利用して、NFTの生成やミントサイトを作っていきます。
NFTの発行には仮想通貨が必要
NFTを発行するには、ブロックチェーンへ記録するためのガス代と呼ばれる手数料がかかります。
しかもその手数料は仮想通貨でしか支払えません。
仮想通貨が必要なんだ…どんな通貨が必要なの?
NFTの世界では、イーサリアムのブロックチェーンが主流になっているため「イーサリアム(ETH)」という仮想通貨を用意すればOKです。
イーサリアムは仮想通貨の取引所で購入することができます。
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イーサリアムの買い方はこちらの記事で解説しています。
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ステップ1:素材作成
まずはNFT用の素材を作っていきます。
プロジェクトの中で一番、大変なのはこの作業ですね。
ジェネラティブNFTは複数のレイヤー毎にパーツを用意して、重ね合わせることでいろいろなパターンを生成しています。
この図を見てもらるとイメージしやすいかなと思います。
(Llive Lile A Catのデザイナーであるうむ子さん作図)
レイヤーの数とパーツの種類の掛け合わせで、大量のパターンのイラストが生成されるわけですね。
ちなみに「smilingGirl」では3つのレイヤーで作りました。
- 背景
- キャラクター
- シンボル
Stable Diffusionでキャラクターを作る
まずは、メインのイラストとなるキャラクターを作っていきます。
今回はStable Diffusionという無料で使えるツールを利用しました。
無償公開された画像生成のAI。ユーザがテキストでキーワードを指定し、それに合わせた画像が自動生成される。写真のようなものから絵画まで様々な画風に対応している。
夢のような技術が登場しましたね…
自動で高品質なイラストを作成してくれるので、全くの素人でもうまくキーワードさえ使いこなせれば美しい画像が作成できるんです。
例えば「girl smiling」から単語を付け足して画像生成していくと、以下のような感じでキャラクターのイラストが作られます。
狙ったイラストを生成するには、キーワードをうまく組み合わせてあげる必要があります。
なかなか狙ったとおりに出来上がることは少なく、何回も生成し直しました。
どんなキーワードを入れればよいのかは、以下のサイトが参考になるかと思います。
▶Stable Diffusionにおける呪文についての詳細と呪文ルール、イメージに近いイラストを生成するコツなどを解説
Stable Diffusionをはじめるには?
私はGoogle Colaboというサーバー上でStable Diffusionを動かしました。
詳しくはこちらの記事でStable Diffusionのはじめ方を解説しています。
キャラクターの背景を透過する
できた画像の背景を透過させます。透過しPNG形式で保存できれば方法はなんでも良いです。
「smilingGirl」の時はPhotoshopで加工しましたが、ここでは無料で簡単に使えるツールを紹介します。
使うのはAdobe Expressの背景除去(webツール)です。
画像をドロップするだけで、自動的に背景を判別・透過してくれます。
これでキャラクターのイラストは完成です。
他の素材も作る
- 背景画像 → 背景は単色塗りつぶし&透過処理なしで作成しました。
- シンボルマーク → Stable Diffusionでマーク作成、背景透過
素材ができたら準備OKです。
画像は512 x 512のPNG形式にしました。
最終的に、キャラクター8種類、背景5種類、シンボル5種類を作成しました。
ステップ2:ジェネラティブNFTの作成
次はAutominterを利用して、ジェネラティブNFTを作成していきます。
Autominterへ素材をアップロード
Autominterを開き、ウォレットを接続しましょう。
「Create New Collection」で新しいプロジェクトを作成します。
Add Layerでレイヤーを追加し、レイヤー毎にパーツをアップロードしていきます。
レイヤー名が「プロパティの名前」になり、画像名が「プロパティの具体名」になります。
プロパティとはNFTのメタデータ部分ですね。
パーツの名称といった感じでしょうか。
ここでやることは2つ。
- 各レイヤーへ画像のアップロード
- プロパティの表示名称(レイヤー名と画像名)を設定
(レアリティの設定や出現枚数の指定も可能です)
できたら「Generate Collection」を押し、合計の発行数を入力し「Generate Artwork」を押します。
これで画像の生成がはじまりますが、まだここではガス代はかからないので安心してください。
できたイラストの確認
画像の生成が完了すると、一覧が表示されます。
もう一度、イラストを生成しなおすこともできます。
OKなら、「Add Collection Blockchain」を押します。
ミント設定
ミントに関する設定を行います。
以下を設定していきます。
- Collection Name:コレクションの名前
- Minting Fee:ミント価格
- Max MintsperPerson:ミント数制限
- Royality:ロイヤリティ%
- Who Can Mint:続けてWLのアップロードをするかどうか(WLの設定はデプロイ後に手動で設定しないといけない)
- Delayed Reveal:リビールするかどうか
- Mint Allocation:順番にミントするかランダムにするか
- Change Network:利用するブロックチェーン
最後に「Add to Blockchain」を押して完了でとなります!
この時にはじめてメタマスクが起動し、デプロイの費用を支払います。
イーサリアムチェーンは0.05ETH(この時1万円くらい)、ポリゴンチェーンを利用する場合は無料です。
これに加えてそれぞれガス代がかかってきます。
ミントサイトが自動生成
ミントサイトが自動で生成されます。
表示されるイメージを選択したり、背景色をいじることができます。
ホワイトリストの設定
ホワイトリストにウォレットアドレスを登録することで、ミントできる人やミント数を制限できます。
CSVファイルでアップロードしたり、手動入力で対応可能です。
ミントサイトへアクセスできる人は誰でもミントできてしまうので、まずはPublic MintingをOFFにしておいたほうが良いです。
リビール
NFTで言うリビールとは、「ミント時点では同じ画像で中身がわからない状態だが、ある時点から個別の画像が表示されること」です。
リビールを設定している場合は、「Reveal」を押してガス代を払うと、リビールされます。
ちなみに日本の法律では、有料でNFTを販売する場合にはリビールが利用できません。
リリースする
ミントサイトの準備ができたら、あとは公開していきましょう!
Autominterのプロジェクト管理から、ミントの進み具合も確認できます。
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NFTをもっと勉強したい人には
今回は作るためのテクニックのお話でしたが、NFTプロジェクトはただ作るだけでは売れません。コミュニティやマーケティングが必須と言われています。
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とくに「第三章:NFTを制作、販売して稼ぐ方法」は必読です。